フィットネスの勧め 語句解説  

日記 -2015年- 7月

 

7月8日(水) 「オキシコドン(その2)」

 

 前立腺ガンが背骨(spine)に転移して、その痛みに不自由しながらもなんとか一人で寝起きをし、食事なども食卓でしていたのだが、ある日突然(suddenly one day)、その痛みのために床から起きることができなくなってしまったのである。寝返りさえもできない状態となった。ちょっとでも動かそうとすると「痛て、て、て、て〜!」と悲鳴を上げる始末であった。

 「本当にこのまま寝たきりの生活になってしまうのだろうか?さあ、これは困ったぞ!」と思わざるを得なかった。とにかくそのままにしておくわけにもいかなかったので、ストレッチャー付きの介護タクシーを呼んだ次第である。

 まったく起き上がらせることができなかったので、シーツごとストレッチャーに滑らせるように移してかかりつけの病院へ連れて行くと「とにかく入院して検査をしましょう」ということになった。翌日、病室に様子を見に行くと、なんとベッドから立ち上がりすでに退院の準備をしているのである。

 そして、私の顔を見るなり、「もうすっかりよくなった!ほら、見てみろ!」と言ってピョンピョンとその場で飛び跳ねる始末。私は、1日で激変した父親の姿を見て「一体、どんな治療をしたんだ!?」と驚いたと同時に「寝たきりにならなくて助かった!」と安堵を覚えたのも正直なところであった。

 それで担当の医師(doctor in charge)から「薬を変えたので…」という説明を聴いたときに、素人ながらに「よほど鎮痛効果の強いものなんだろうな〜」と思った次第である。その時の薬の名前は、私の記憶違いでなければ、オキシコンチンだったように思う。やはり今回のオキシコドンと同じように麻薬指定されたものだった。