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トッピクス - 旅に出よう - 海外(その3)

 

 

 

 

 

■ 私の記憶などいい加減なものである■

 私の記憶などいい加減なものである。書き進めているうちに、カルカッタからインドに入っていないことが分かってきた。私は、バンコクからインドの首都であるニューデリーに飛んでいた。

 もう25年も前のことなのでかなり曖昧な部分も多いが、はっきりと覚えている部分もある。ニューデリーで宿探しをしているときのことである。地球の歩き方を片手に何軒かあたってみたが、どこも「満室」ということで断られてしまった。そして、この宿探しはもう一人の日本人と一緒にしている。その日本人がどの様な人なのか、どこで出会っているのかが全く思い出せない。

 あるゲストハウスのフロントでのことである。ここでも「満室なので…」と断られ、「さて、困ったな〜」と思っていると、このゲストハウスに宿泊している日本人に「どうしました?」と声を掛けられた。彼は袈裟を身にまとい、どこから見ても日本の僧侶であった。

 事情を話すと、「1日くらいなら、私が別の部屋に宿泊している日本人のところに移るので、私の部屋を使ってください」と言ってくれたのである。大変申し訳ないと思ったが、初めての土地で陽もとっくに暮れていたので、ご厚意に甘えさせて頂くことにした。非常に助かった。

 さて、ニューデリー2日目だが、同じゲストハウスに空室ができてそこに宿泊したのか、それとも別のゲストハウスに移っているのかが全く思い出せない。そして、ニューデリーでは単独で行動している。あの一緒に宿泊した日本人は何だったのだろうか…?

 

■ 物乞い ■

 東南アジアの国々を回っていると、どこの国でも「物乞い」はいるものである。フィリピンではあまり記憶に残っていないのだが、タイとインドの物乞いには違いがある。

 タイの場合は、道端に座っている場合がほとんどで、それは男性一人であったり、幼子を抱えた女性であったりする。聞くところによると、女性一人で座るよりは子供を抱えて座っている方が稼ぎがいいので、子供をレンタルするシステムもあるようだ。

 さて、インドだが、道端に座っている場合もあったが、ニューデリーでは「寄ってこられる」ケースの方が多かったような気がしている。成人であれば、手を振って「ノー」という場合がほとんどだが、それが子供だったりすると「かわいそうだから…」といくらか渡してしまうわけである。まあ、それが「いいのか」「悪いのか」は分からないが…。

 

備考