日記 - 1月

 

1月13日(月) 「超整理術(その2)」

 

 そんな整理整頓が苦手な私だが、今回は少し頑張ったような気がする。整理整頓したもののメインは、「工具」である。そう、ドライバー、ペンチ、カッター、そしてハンマーなどの工具類だ。それにプラスして、文房具などの身の回りの小物も一緒に整理してみた。

 工具類のほとんどは父親が残してくれたものだ。あれっ、待てよ!まだ、お迎えが来ているわけではないので、ちょっと訂正。それらのほとんどは父親のものである。彼は、偉大なる創造主にして、過激なる破壊王だ。家のあっちこっちに手を加えては破壊し(本人は修理したものと勘違いしている可能性は大いにある)、「何に使うのだろう?」と首を傾げたくなるものを数多く創造している。レベルは、小学生の夏休みの工作程度のように見えるのだが、凡人の私にはそれらの真の価値は知る由がない。

 幸か不幸か、介護状態になってからは、父は1階に移ってきて生活している。本人としては、クリエイティブな生活を諦めざるを得ないわけだが、家族としては、「今度はどんなものを製作しているのだろう?」といちいち心配する必要はなくなったわけだ。

 そして、今の介護状態が改善し、また一人で何不自由なく生活できるようになるのは考えづらく、これからずっと1階が彼の生活の中心となるはずだ。よって、私に、2階の秘密基地の破壊指令が下った。秘密基地破壊工作員となった私は、時間はかかったが、何とか民間人が足を踏み入れても安全な程度までにしたのである。

 その際、工具類がいろいろと出てきた。前々から、いろいろな工具を持っていたことは分かっていたし、私もときどき借りはしていたが、基地の破壊を進めるにつれて、あっちこっちから工具が出てきたのである。同じようなものもたくさんあった。そして、私も、ある程度の工具類は所有していたので、「え〜い、この際一つにまとめよう!」ということで、家のあっちこっちにあった工具類を一ヶ所に集中させてみた。