私は、基礎代謝量のほとんどは筋肉のエネルギーの消費量だと思っていた。それこそ、「80%くらいは筋肉が消費しているはずだ」くらいに考えていたのである。よって、わたしの基礎代謝量が平均値よりも多いのは筋肉量のためだと思っていた。もちろん、ボディビルダーのように「ムキムキ」ではないのだが、同じ年齢の運動をしていない人に比べれば、「少しはたくさんついているのでは」という感覚があった。
しかし、科学雑誌「ニュートン」の2月号を読んで「知らなかった!」と、あまりにも自分の無知ぶりを思い知らされたわけである。基礎代謝に占める割合は筋肉が一番多いことは多いのだが、肝臓や脳もほとんど変わらないくらいあるのである。「個人差はあるものの…」と前置きはあるが、「基礎代謝の内訳」として以下のような数字が掲載されていた。
「筋肉」「肝臓」そして「脳」の3つで基礎代謝の6割強を占め、それに「心臓」と「腎臓」を加えると8割となる。私にしてみれば、「肝臓」と「脳」がこれほどまでにエネルギーを消費しているとは全く予想していなかった。ちょっと驚きの数字である。
でも、「でもな〜」と思った。「禁酒状態がしばらく続いているので肝臓にはそれほど負担をかけていないと思うし、「脳」とあっても、まあ、じっとしていなくても悲しいかなその半分は休止状態だし…」となったわけである。つまり、私の場合、やはり基礎代謝量の8割くらいは筋肉の消費エネルギーが占めているのかもしれない。