日記 - 1月

 

1月25日(土) 「かなり貯まってきた(その2)」

 

 もう3年ほど前のことになるので、正確にどのような語句で検索したかは覚えていないのだが、おそらく「水道工事」だけか、またはそれに自分の住んでいる市の名前を付け加えたかのどちらかだと思う。検索結果を表示したトップページの上の方には全国展開しているような会社が並んでいた。中には、テレビコマーシャルで聞いたことのある会社名もあった。これも、もうどの会社に電話をしたのかも定かでないのだが、とりあえずそのうちの一つの会社に電話を入れてみた次第である。

 まず一番気になったのは修理代金である。素人の私から見てもそれほど難しい作業ではないはずである。壁から出ている管さえ取れれば後は交換するだけなので、ものの30分もかからないはずだ。新しい蛇口はすでに購入して用意してあるし、取り外せるものはすでに取り外してある。よって新たな部品等も全く必要ないので、単純に工賃だけとなる。

 さて、仮に修理時間が30分だとして、「自分だったらそれにいくらくらいであれば納得して支払うだろうか?」と考えたときに、「30分なら5,000円だとしてもけっこういい儲けになると思うが、専門業者の人に来てもらえば、まあ、5,000円では済まないだろうな…。でも、1万円だとしたら高すぎる。」などと考えたりしてみた。

 電話応対してくれた女性にだいたいの修理内容を伝え「だいたいでいいのでいくらくらいかかりますか?」と聞くと、「ちょっと私には修理代金に関しては何とも言えませんので、担当のものから折り返しお電話を差し上げます」と言われ一旦電話を切った。そして、10分もしないうちに男性から電話がかかってきたので、私は、再び修理内容を簡単に説明し、だいたいの修理代金を尋ねたのである。

 修理業者:いや〜、代金の方はお電話では何とも言えません。実際に現場を見てみないと…。

    私:本当に大雑把でよいので教えていただけませんか。

 修理業者:いや〜、そう言われましても…。実際に見てみないと何とも…。

 まあ、業者がそう言うのも分からないでもない。変に安く言って実際の代金とかなり違いがあれば後々問題になるし、余裕を持って高く言ってしまえば「じゃあ結構です!」と断られる可能性もかなり出てくる。

    私:新しい蛇口はもうそろえてありますし、取り換えるだけなのでそんなに時間はかからないは

      ずなのですが…。

 修理業者:いや〜、そう言われましても…。

    私:だいたいでかまわないですよ。実際と多少違ったからと言って後々文句は言いませんので…。

 修理業者:そうですね…。まあ、出張費だけでも7,000円頂いております。それに修理費がプラスされま

      す。簡単な修理でも4,000円から5,000くらいはかかりますので…。

    私:じゃあ、最低でも11,000円くらいはかかってしまうということですね?

 修理業者:そうですね。簡単なものでもそのくらいはかかってしまいます。

    私:分かりました。ちょっと検討してみます。

 以上のような会話で電話を切ったのだが、「最低でも11,000円」というのはどう考えても納得のいくものではなかった。