フィットネスの勧め 語句解説

 

日記 - 10月

 

10月28日(火) 「欲しいけど絶対無理だよな〜(おまけ-完)」

 

 つまり、骨標本を購入することだけが豚の骨の標本を手に入れる唯一の方法ではないわけで、ちょっと視点を変えればよいだけだ。それで言うと、全身の骨格だってタダ同然で手に入る可能性もある。もちろん食肉用の豚を丸々一頭手に入れるにはそれなりに金額はかかるはずだ。仮にそんなものを手に入れたとしても肉の処理に困り果ててしまうのは目に見えている。私みたいな素人ではさばくのも難しいだろうし、仮に適当にさばけたとしても、通常の冷蔵庫では保管ができるわけがない。

 ただ、養豚場だったらかなり安く豚を丸々一頭手に入れる可能性はある。生きていていずれ食肉用になるのは難しいので、死にそうな、または死んだ豚を狙うのである。つまり、「病死」した豚であれば商品価値はゼロ、かなり安価に手に入るはずだ。

 というより、「タダで持って行っていいよ!」と言われる可能性だって無きにしも非ずだ。養豚場の方だって、そういう豚を処分するのに業者に頼めばそれなりに費用はかかる。よって、「もらいたい」と言う人がいれば双方にとって「ラッキー!」となるわけだ。

 でも、「でもな〜」となってしまう。仮にタダで手に入れることができたとしても「さて、どうやって骨格だけにしようか?」ということになる。豚を丸々一頭煮込むような鍋などあるわけないし、仮に頭部だけだったとしてもかなり大きな鍋が必要だ。そのようなものは自宅にないし、購入すれば数万はかかってしまうに違いない。そうなれば豚を安く手に入れた意味がなくなってしまうわけだ。

 まあ、最も良いのが自然の力を借りることだろう。つまり微生物の力を借りて肉や内臓を処理してもらい骨だけにするのである。季節にもよるだろうが、土の中に埋めておけば、数ヶ月で骨だけになるに違いない。

 家の庭が広ければ「片隅にでも埋めておくか」となるところだが、そんな環境にはない。まあ、豚を丸々一頭埋められるくらいの土の部分はあるが、隣家もあるので、少なからず発する匂いや集まってくるハエなどで迷惑をかける可能性もある。

 かと言って、近場でどこか適当な場所を見つけるのも難しい。まあ、多摩川の河川敷あたりであればないこともないのだろうけれども、明るいうちに行くわけにもいかず、どうしても夜暗くなってからということになると思うのだが、夜な夜なスコップを持って穴などを掘っているところを誰かに見られたりすれば「怪しい人がいます」と警察に通報されるのが落ちである。パトカーが数台出動する騒ぎになってしまう。

 つまり、どう考えても今の住環境では豚の骨標本を安く手に入れるのは無理があるようだ。まあ、よくよく考えれば、置くスペースも必要だしね…。将来、土でもいじりながら生活ができるようになるまで待つとするか…。