「ユーグレナ」とはミドリムシ(euglena)の学術名である。「ムシ」と付くが、光合成を行う藻の一種のようだ。また、ウィキペディアによると、中には光合成は行わず、捕食活動を行う種もいるようである。先日、「カンブリア宮殿」で、その名前を社名にした会社について放送していた。
以前にも何回かWBSあたりでこの会社について放送していて「へ〜、ミドリムシがね…」という印象はあったが、「カンブリア宮殿」を見て、改めてその存在を認識させられた次第である。
さて、ミドリムシの何が凄いかと言うと、あの小さな体(0.1o以下)に50種類以上の豊富な栄養素を含んでいることにある。よって、「何とか食用として利用ができないだろうか?」と以前から一部の研究者によって研究が続けられていたようだが、大量培養ができず、なかなか実用化まではたどり着かなかったみたいだ。
ミドリムシは、その豊富な栄養素のためか、雑菌に非常に弱く捕食の対象になってしまいすぐに死滅してしまうようだ。そのため、今までは雑菌が入らないように純粋培養を試みてきたが、純粋培養では培養できる量にどうしても限界があったわけだ。そこを「雑菌は必ず入るもの」と発想を転換をし、「雑菌は死滅するがミドリムシは生きていけるような培養液」の研究をした結果、その開発に成功し、ミドリムシの大量培養に成功した、とのことである。