フィットネスの勧め 語句解説

 

日記 - 11月

 

11月16日(日) 「ユーグレナ(完)」

 

 (株)「ユーグレナ」の代表は出雲充氏である。彼が東大の1年生のときにバンクラディッシュを訪問したが、現地の子供たちの栄養状態の悪さに驚き「何とかこの子供たちに栄養価の高いものを食べさせてあげたい」と決意し、帰国後、文学部?から農学部に移っていろいろと模索する中で「ミドリムシ」と出会ったとのことである。

 卒業後、一度は金融関係の企業に務めたが、当初の志を捨てることはできず1年で退社。そして、大学時代から一緒に研究していた仲間と伴に起業をし、数年後に何とか大量培養の技術を確立したとのことである。

 ただ、大変だったのはそこかららしい。食品関係を中心に2年かけて500社に営業をかけたが全くミドリムシなどには興味を示してくれず、廃業を覚悟しかけたとき、ある商社が「面白いですね!」と話を興味を持って聞いてくれたとのことである。

 想像するに、大量培養が成功するまでの数年間よりは、興味を示してくれた企業を見つけるまでの2年間の方が大変だったに違いない。「そんなもの受けないよ!」とか「商品価値などないよ!」と断られる方がショックは大きいはずである。しかも、500社ときている。

 さて、現在では、ユーグレナを入れた商品は、ビスケット、ヨーグルト、パンなど数々あり、コンビニなどでも購入できるらしい。ただ、「でもな…」と思ってしまう。どういうことかというと、決して日本人は栄養状態が悪いわけではないからだ。逆に「栄養過多」が問題になっているくらいだ。よって、食品としてのユーグレナはブームで終わってしまう危惧はある。特に日本人は、新しいものに熱しやすく冷めやすい体質ときている。

 ただ、ユーグレナの利用は食品だけではない。種類によっては体内に油を大量にため込むものもいるようで、その油を精製して「燃料」としての利用することも実証実験中である。また、これも種によっては、体内に大量に二酸化炭素をため込む性質を持ったものもいて、その性質を利用すれば二酸化炭素の削減につながるわけだ。化石燃料を利用とした発電所では、発電に伴い大量に二酸化炭素を排出するので、そこでミドリムシを利用すれば、二酸化炭素の大気中への排出をかなり抑えることができる。こちらも実証実験中とのことである。

 このように、栄養価の高い食品としてだけではなく、エネルギー、環境問題の解決といろいろな要素を秘めているユーグレナである。小さな体にとてつもなく大きな可能性を感じざるを得ない。私は、後者の方を大いに期待した。「フレー、フレー、ユー・グ・レ・ナ! フレフレ、ユーグレナ! フレフレ、ユーグレナ!」