積極的にはしたくないのだが、政治の話題をひとつ。かねてから安倍首相は、「消費税を来年度に10%にアップするかどうかの判断は種々の経済指標をみて決める」と言っていたはずだ。つまり、それは「経済が上向きでなければ見送ることもあり得る」ということを意味する。
そして、今回「7-9月の国内総生産(GDP)」の速報値が年率換算でマイナス1.6%となり、2四半期連続のマイナス成長となったわけだ。この数字を見て、安倍首相は消費税の引き上げを1年半先送りにすることを決定した。私は、この消費税の先送りが良いのかどうかはハッキリ言うとよく分からない。一プアーズな国民とすれば、物を購入するときになるべく支払う金額が少ないに越したことはないが、国が抱える借金や増え続ける医療や介護などの社会保障費のことを考えると「払いたくない!」とばかりも言っていられない。
だから、今回の「先延ばし」に関しては、「経済指標を見て決める」と言うことに対しての答えを出したので、それはそれで今まで言っていたことを実行しただけである。特に問題があるわけではない。なのに「消費税を上げないという重大な決定をしたわけですから、国民の判断を仰がなければなりません。これは民主主義の王道です。」と言って衆議院を解散すると言い出した。全く「わけワカメ」である。前々から「消費税は必ず10%にします」ということであれば、全く言ってきたことと反対の判断をしたわけだから、「国民の判断を仰ぐ」というのは「ごもっとも」となる。
私は、今の政権を批判して野党を応援したいとここで記したいわけでなく、どうも政治家と言うのは国民の目線とは全く違う方向を向き、自分たちの都合を最優先しているような気がしてならない。選挙を行うには膨大な費用がかかるはずである。そんなことはお構いなしで、とにかく少しでも自分たちに有利になることを最優先に考えている節がある。そこで私は声を大にして言いたい、「任期を全うせよ!」と…。プラスして「早く政治家の数を減らして税金の無駄遣いを止めよ!」と…。