最後は「いろいろとご迷惑をおかけしましたがやっとできました!」となるのかと少し期待していたのだが、結局はそれもかなわなかったようである。理研は、当初、来年の3月まで予定していたSTAP細胞の有無を確かめるために行ってきた検証実験の打ち切りを発表した。世界を騒がせただけに非常に残念ではある。また、今回の件で一人の優秀な科学者の命が失われている。
しかし、「あの「STAP細胞はあります。200回以上も作製に成功しています!」と少し自信に満ちた口調で言っていたのは一体何だったのだろか?」という気がしないでもない。とても嘘をついているようには思えなかった。「今までとは違く環境、つまり監視の厳しい中での実験だったので作製ができなかったのだろうか?」とも一瞬思ったが、200回以上も作製に成功していて、自分の実験室ではない?にしても自分の行いたい手順で進めていたのだろうから、「今までとはちょっと環境が違うので…」は理由にならないはずである。
もしかしたら、本当は作成には成功していないのに、彼女の「何とか作製に成功させたい!」という強い気持ちが自分の脳をだましてしまって、本人も本当に作製に成功したと思ってしまっていることもあり得るような気がする。まあ、いずれにしても、今年最大のニュースの一つであったことは間違いあるまい。