さて、寝ていることが中心の生活を送っている父であるが、体調が良い時は起き上がって、ベッドの脇においたテーブルの上で創作活動にいそしんでいる。
先日も、テーブルの上で生地の厚いバスタオルをはさみでジョキジョキやっているので(「何でこんないいタオルを切っちゃったの?」か家族から大ブーイング)「何やらまた始めたな…」と思ってちらちらと見ていると、しばらくして、切ったバスタオルにひものようなものを縫い付け始めた。「何を作っているの?」と聞くと、「フンドシだ!」との答えである。
今までずっと普通のパンツを履きフンドシなどはいているのを見たことがなかったので、「普通のパンツがあるでしょ」と聞くと、「パンツだとトイレでいちいち脱ぐのが面倒くさいので、これからはフンドシにする」とのことである。「やれやれ」と思ったが、針と糸を使うことはボケの防止にもなると思って無理に止めることはしなかった。
昨日なども、「小さい針だと縫いづらい。大きい針が必要だ」というので、てっきり「買ってきてくれ!」と言うのかと思っていたら、何と「作る!」と言い出すではないか。「また何かわけの分からないことを言い出し始めたよ」と思わざるを得なかった。
「針なんか作れるわけないでしょう」と言うと、「いや、できる!」といい針、あっ、違った!「言い張り」、頑丈な針金、金づち、そして鉄の板を用意させられた。針先の方は、もちろん市販のもののようにシャープに尖らせるのは素人には無理だが、ヤスリや砥石などもあるのである程度であれば尖らせることはできる。問題は糸を通す穴だ。針金をある程度平らにして穴を開けるのは容易な作業ではないはずだ。
「さて、お手並みを拝見しようじゃないか」と見ていると、用意した鉄の板の上に針金を置き、尖端を平らにしようと金づちでたたき始め出した。しかし、1分もしないうちに「ダメだ!」と言い始めたのである。いくら丈夫な針金を使っているとは言っても、針に比べれば柔らかいので、ある程度平らになると切れてしまうようだ。ということで、針づくりは断念してくれた。
しばらくは創作活動も続きそうである。まあ、そうやって少しでも自分で作ろうという意欲があるだけよいのかもしれない…。
■ 昨日の体重 ■
まあ、少しは戻せたわけだ。前日と比較しても仕方がないので、「前々日比」で数字を出している。来週は何とか75.2`台に持っていきたい。そうでないといつまでたっても74`台は見えてこない。