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日記 - 4月

 

4月13日(日) 「脂肪は分解する?(その2)」

 

 まず、「脂肪」についてちょっと勉強してみよう。最初は栄養素としての脂質(脂肪)である。ご存知のように、脂質(脂肪)は三大栄養素(tree major nutrient)のうちの一つで、身体にとっては摂取しなければならない大切な物質である。

 

 次に、体の中に取り入れられた脂肪に関してである。私たちの体内の脂肪は1種類ではなく、以下の4つの形で存在している。

1
中性脂肪

トリグリセライドとも。脂肪細胞の中に蓄えられ、エネルギーとして利用されるときは脂肪酸に分解される。

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2
脂肪酸

生命活動のエネルギーとして利用される。

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3
コレステロール

生体膜の構成要素、ホルモンや胆汁の構成要素となっている。

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4
リン脂質

細胞膜の構成要素、細胞膜の機能を正常に保っている。

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 上の表からも分かるように、一見「嫌われ者」扱いされがちな脂肪も、身体を健康的に維持するためにはなくてはならない物質である。私たちが活動するときの重要なエネルギー源となっているし、生体膜(細胞膜や核膜など)やホルモンなどの構成要素でもある。

 さて、ここで問題なのが4種類の脂肪の中でも「中性脂肪」である。中性脂肪は、脂肪細胞の中にせっせと蓄えられている。いわゆる「体脂肪」にあたる。「私、脂肪がつかない体質で…」というほんの少数の人(何ともうらやましいが…)を除けば、多くの場合、脂肪細胞は、千と千尋に出てくる「カオナシ」のように、体の中に取り込まれた脂肪を次から次へと飲み込んでいき巨大化しているのである。そして、「チクショウ、こいつさえいなくなれば!」と憎まれる存在となっている。

 脂肪細胞の中に取り込まれた中性脂肪は、「脂肪滴」という形で貯蓄される。取り込む量が多くなればなるほど脂肪滴はどんどんと巨大化し、他の核やミトコンドリアなどは隅に追いやられてしまうわけである。