日記 - 4月

 

4月14日(月) 「脂肪は分解する?(その3)」

 

 もちろん脂肪細胞に中性脂肪として蓄えられた脂肪は貯まる一方ではない。大切なエネルギー源として、その機会に応じて利用されるわけである。ただし、そのまま中性脂肪の形ではエネルギーとしては利用ができない。エネルギーとして利用できる「脂肪酸」という形に分解しないといけない。そう、ここで「分解する」という作業が必要になってくるのである。

 そこで、サントリー緑茶「伊右衛門 特茶(特定保健用食品)」は、その「分解する」という作業に働きかけるといううたい文句である。この「特茶(特定保健用食品)」のサイトには以下のような解説文が見受けられる。

 「「伊右衛門 特茶」は、“体脂肪を減らす”のを助ける初の特定保健用食品です。たまねぎなどの野菜に多く含まれ、脂肪分解酵素を活性化させる働きがあるポリフェノール「ケルセチン配糖体」を含んでいます。」

 上記の説明文にあるように、中性脂肪を脂肪酸に分解するには酵素の力が必要になってくる。そして、「伊右衛門 特茶」には、その酵素を活性化させる物質が含まれているということになる。だから「体脂肪を減らすのを助ける働きがある」とのことだ。

 実はだ、その「分解する」という作業は一度すでに行われているのである。どういうことかと言うと、私たちが食物から摂取している脂肪(主に中性脂肪と思われる)を体内に吸収するときには、中性脂肪のままでは吸収できないので、一度、膵臓から分泌されるリパーゼという酵素の力を借りて脂肪酸とグリセロールという物質に分解してから吸収し、それらを体内で中性脂肪などの形に再合成しているのである。