日記 - 4月

 

4月8日(火) 「復活は難しそうだ!(その3)」

 

 初めて受けたバレエのレッスンは、もちろん男性は私一人であった。まあ、その辺は、まえまえからレッスンの雰囲気を見ていたので想像はついてはいたのだが…。バレエシューズは持っていなかったが、ソックスでも大丈夫とのことであった。

 レッスンは大きく2つに分けることができる。バーを用いた「バーレッスン」とバーを用いない「センターレッスン」である。最初は、ストレッチから始まり、次にバーレッスンを行い、そしてセンターレッスンへ移っていくというのが通常のパターンである。

 どちらのレッスンでもそうだが、レッスン中は常に正しい姿勢が求められる。背中を丸めるなどと言う行為は論外で、「頭が天井に着くようにしっかりと背中を伸ばし首を長くして!」と厳しく言われるわけである。

 この「姿勢を正す」と言うことに慣れるのに時間がかかる。また、腕を伸ばしたり、そのときの細かい指の形なども決まっているので、最初は、そのことを意識するだけでも非常に疲れ、他のレッスンでは味わえない疲労を感じるわけである。

 途中で何回かくじけそうになったが、「せっかく受けたのだから…」と頑張り、そのレッスンは、週に1回だけであったが1年近くは続けられたと思う。平日の最後の時間帯のレッスンで、あまり受ける人が多くなかったのも幸いしたのかもしれない。

 しかし、年度が変わるときに、その時間帯のバレエのレッスンがなくなってしまったのである。そこで、「1年続けてきたし、どこか別の曜日で受けられないかな…」と、新年度のスケジュール表を見ると、土曜日の夜のクラスにバレエのレッスンがあったが、70分の「中上級者向け」のレッスンとなっていた。