いくら初級のクラスを1年近く受けてきたからと言っても、「中・上級向け」となるとやはり敷居は非常に高い。しかも、土曜日とあってレッスンを受けている人は非常に多い。ただ、「続ける」のであれば他に選択肢はほとんどないわけである。よって、「よしっ、オレならできる。今までもくじけそうになりながら続けられてきたのだから…」と自分に言い聞かせ、スタジオに足を踏み入れた。
最初の2,3回はレッスンの前半のバーレッスンだけを受けたが、だんだんと後半のセンターのレッスンも受けるようにしていった。バーレッスンの場合、バーにつかまりながら列を作ってみんなが同じ動作をしていく。間違えたとしても、後ろの人に気が付かれるくらいでほとんど目立つこともないが、センターのレッスンとなるとそういうわけにはいかない。
受けている人の人数にもよるが、多くの人が受けている場合は、まずクラスを2つのグループに分けて行っていくので、1つのグループが行っているときは、もう一つのグループはそれを見ている形になる。よって、間違えれば非常に目立つ。
バーレッスン、2つのグループに分けてのセンターレッスンと進むと、最後に極めつけが待ち受けている。それは、3人ずつのグループになって動作を行う時間である。みんなが、スタジオの端に列を作って並び、3人ずつのグループになって動作をいくつかつなぎ合わせたものをスタジオの端から端にかけて行っていく。 動作をしていない人は、動作を行う3人の動きを見ていることになるので この時間が、初心者またはヘタッピにとってもっとも緊張する時間となる。
動作の時間としては、短くて5秒ほど、長くても10秒ほどだと思われるが、できる人とできない人の差は歴然としてくる。よって、私にとって、この時間がプレッシャーで仕方がなかった。