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日記 - 5月

 

5月23日(金) 「家族葬(完)」

 

 「子供たちには無理に来てもらわなくても…」という言い方でこちらの気持ちは伝わると思っていたのだが、結果的には無理なようであった。「ボクも行く!」と言ったのか、それとも、大人の方が「「分かった」とは言ったが、今までいろいろとお世話になっているので…」と思ったのかは分からないが、小学生から大学生くらいの子供も何人か参列してくれた。まあ、それはそれで構わないわけである。

 問題は、ご近所、または友人知人関係である。ご近所の場合、回覧板が回るので、近親者だけで行う場合は葬儀の後に訃報を伝える回覧板を回してもらえばよい。万が一、「葬儀はいつですか?」と聞かれても、「近親者だけで行いますので」と伝えれば相手も納得してくれ、「じゃあ、後でお線香でも上げさせてください」くらいで済む。

 よって、一番の問題は「友人・知人」関係ではないかと思っている。一番良いのは「知らせない」ことだと思う。もちろん、それはいつまでも死んだことを隠しているのではなく、葬儀後に「実は、父が亡くなって葬儀の方はもう済ませているので…」と伝えれば良いわけだ。それを葬儀前に知らせてしまうと、親しい間柄であれば「お通夜はいつどこで行うの?」と聞かれるにこととなる。

 そこで、「家族葬で行うので」というこちら側の意思をハッキリと伝えないといろいろと問題が生じてくる。私の家族の中には「家族葬」で行うことには了解しても、その意味が今一つ理解できないものがいたようだ。おそらくこんな会話を友達と交わしたのであろう。

  家族A:「いや〜、親父死んじゃってさ〜」

 その友人:「そうか…。ご愁傷様です。それで葬儀はいつなんだ?」

  家族A:「通夜が16日で告別式が17日なんだけど、一応、家族葬で行うつもりなんだ」

 その友人:「そうか。でもいろいろとお世話になっているので、友人代表みたいな感じで行くよ」

  家族A:「まあ、構わないと思うんだけど、忙しかったら無理しなくていいよ!」

 その友人:「全然無理じゃあないよ。友人が一人とか二人くらい参列させてもらっても構わないのだろう?」

  家族A:「いや、問題ないと思うけど…」

 結局は、「家族A」の友人知人関係は15人ほどになってしまった。まあ、使用した会場も広かったし、用意した飲食も直前に増やしたので、それによって特に問題が生じたわけではなかった。でも、真の意味で「家族葬」で行うのであれば、特に友人・知人関係には葬儀後知らせるのがベストだと思う。または、葬儀前に知らせたとしても「親族だけで行うので」とはっきりこちら側の意思を伝えていかないと今回のことのようになるはずである。

 さて、自分の葬儀の時であるが、私の場合は、これはもう「フィットネス葬」しかない。フィットネスクラブ

を借り切って行う。参列者は、もちろん礼服などは禁止で、運動に適した服装にしてもらう。そして、「Aコース」か「Bコース」の2つのコースのうち1つを選ばなければならないことになる。 

 「Aコース」はスタジオレッスンで、エアロ、ヨガ、格闘技系、バレエなどのスタジオレッスンのうちどれか一つを選んで受けなければならない。そして、「Bコース」はマシンやフリーウエイトを用いての筋トレ、またはトレッドミルやバイクを用いての有酸素系運動を1時間行うコースとなる。

 なかなか楽しそうな葬儀となりそうだ。ただ、残念なのは、参列してくれた人たちがどのようにして身体を動かしていることが確認できないことだが、まあ、普段と変わりなく楽しんでくれることだろう。