つまり、葬儀にかかった費用の総合計は以下になる。
ネットで「葬儀費用の平均」で検索すると、あるサイトでは、2011年度の全国平均が199.8万とあった。その数字が正しいとすると、平均よりも少し費用が掛かった形になる。なお、2007年度が231万とあるので、おそらく年々葬儀に欠ける費用は抑えられる傾向にあるに違いない。
その理由は定かでないが、給料がなかなか上がらずデフレが続いていたということも十分に考えられるだろうし、また、「家族葬」なる言葉もよく聞かれるように、昔みたいに形式にとらわれないで葬儀を挙げていく傾向にあるのも一因かもしれない。事実、ネットで調べてみると、「直葬」(通夜や告別式は行わないで火葬場に行くもの)や「1日葬」(通夜、告別式と2日に分けるのではなく1日で済ませる形)なる名称も見受けられる。
かかった費用のことを母親に言うと「葬儀にはお金がかかるものよ」と、特に驚く様子もないが、これもネットで調べると、「総額40万円」とか「全て込みで60万円」なるうたい文句も目にしたりする。よって、以前に比べると「それほど費用をかけないでも」という流れは確実なようで、ネットが普及して様々な情報が簡単に手に入るのも確実に影響しているはずだ。
我が家の場合、日記にも記したように、積立金がそこそこあっただけに逆に費用を抑えるのが難しかったようなところがあった。そこそこの葬儀会館を利用すると、それなりに費用は掛かってしまうというのを学んだわけである。
また、今回、喪主を務めたからと言うわけではなく、前々から思っていたことなのだが
ただでさえ身内が亡くなって精神的にダメージを受けているところに、「香典返し」という煩わしい作業が発生するのは悪習以外の何物でもない。けっこうそう思っている人は多いのかもしれないが、「前にいただいているし…」と、延々と続いてしまうのである。「よ〜し、今回、バックれちゃおうかな〜」などと思ったりするのだが、小心者の私にそのようなことはちょっと…。
この「葬儀費用」の日記で、「積み立てたお金は使わないと無駄になってしまう」と記しているが、それは私の間違いであった。一応、「解約」と言うのか何というのか分からないが、現金にすることも可能とのことだ。ただし、6%くらいはマイナスになってしまう。
まあ、今回は、仮にそのことが分かっていても、「現金化して他の葬儀会社も検討してみよう」ということにはならなかったと思う。そういう精神的な余裕はとてもではないがなかった。当初予定していたよりも費用は掛かってしまったが、あれこれと細かいところを含めて葬儀会社のスタッフが行ってくれたので助かったわけで、サービス内容には満足している。
今まで積み立てたお金は全て使ってしまったので、非会員となってしまったが、「現金化できる」ということを知って再び月々3,000円ずつほど積立を開始することになった。もちろん、今回は1口分の30万の予定でいる。それでも10年近くかかる。
「将来の経済状態のことは分からない。今回は費用が払えたからよいが、費用が払えない場合は、積み立てたお金は無駄になってしまう」と思い、 最初は、葬儀後は再び会員になる予定はなかった。しかし、数パーセントのロスで済むということを聞いて「それくだいだったら」ということで再び会員になる手続きをしたわけである。1度行っているところなので安心は安心である。次はしばらくはないと思うのだが…。