ストレッチも、よく「痛みを感じるまでやるものではない」などと言われたりする。もちろん「痛み」は苦痛以外の何物でもないので、痛みを感じないほどに行って柔軟性が高まればそれが一番である。ただ、これは個人差がかなりあるので一概には言えないと思うが、「もっと身体を柔らかくしたい!」という強い気持ちがあれば誰しも少なからず「痛み」というのは避けられないような気がする。
たとえば、柔軟性が必要とされるバレエや体操などの場合、かなり小さいころからストレッチをする習慣をつけていくに違いない。始める時期が早ければ早いほど身体はまだ硬くなっていないと思われるが、それでも最初のうちは少なからず「痛み」を我慢する時期は必ずあると思う。
また、相撲にしても、今までに何回か新米の力士が「股割り」をしているところをテレビなどで見たことがあるのだが、その表情は「痛み」に耐えている以外の何物でもなかった。よって、ある程度の柔軟性を求める場合は、少なからず「痛み」という壁は乗り越えなければならないはずだ。
まあ、「ある程度」というのがどれくらいのことを言うのかは、行うスポーツによってかなり異なるだろうから一概には言えないのだが、私個人としては、「前後の開脚スプリットができるくらい」というところに基準を置いている。
「なぜ?」と聞かれると言葉に窮してしまうのだが、まあ、そこまで柔軟性があれば、ほとんどの人は「柔軟性がある」と認めてくれるのではないかと勝手に思っているわけである。(そこまで柔らかければハイキックはバッチリだし…)
柔軟性は、いろいろとある大切な運動の要素の一つである。決して無視してはいけない。身体が「硬い」のは決してよいことではない。いくら筋骨隆々な身体をしていても、柔軟性がなくガチガチな身体であれば、決して「かっこいい」身体とは言えないと個人的には思っているわけだ。
■さすがに昨日は無理はできなかった。一瞬「大丈夫かな?」とも思ったが、のどの痛みは依然あり、頭も少しボーっとしていたのでノーエクササイズデイとした。