フィットネスの勧め 語句解説

 

日記 - 8月

 

8月7日(木) 「苦手です(その3)」

 

 「ロールアップ」はなるべく勢いをつけないで上半身を元の長座の姿勢まで戻していかなければならない。インストラクターからも「なるべく勢いをつけないでください!」と指示される。もうこの動作は、できる人とできない人の差がはっきりと出てしまう。

 できる人は何の苦も無く上げているが、私みたいに全くできないひとは、何とか肩甲骨がフロアから離れるくらいまでは上半身を上げられるが、そこから「ふっ!」とか「それっ!」などと発しながら顔を真っ赤にしてもがき苦しむのである。

 それでも最後には上がればよいが、結局はできないので、片手をフロアに着いて起き上がることになる。インストラクターも見るに見かねて「起き上がってこれない人は、上半身を倒すのは途中まででいいですから、無理にフロアに仰向けにならないでください」と言う始末である。

 私は、ピラティスを受けるようになってから、何回か「ロールアップ」を行って「これは無理だわ!」と悟り、それ以降は決して上半身をフロアまで倒さないようにしている。よって、インストラクターが「次の動作はロールアップです」と言うと、「ふ〜っ」と、ついため息が出てしまう。

 「ロールアップ」は概して男性よりも女性の方がしっかりとできることが多いような気がする。それもけっこう華奢な人がきれいにできていたりする。ポイントは、筋力というよりは背中の柔軟性である。背中が硬いと、いくら筋力があってもなかなか上半身を起こすことはできない。特に腰の部分の柔軟性は大切である。

 私の場合、腰回りの筋肉が非常に硬い。よって、筋力は女性と比べれば確実にあるにもかかわらず、上半身を上げることができない。よくよく考えてみたら、ピラティスの「ロールアップ」しかできない動作がないように書いてきたが、ヨガなどでもポーズによっては「全くできません!」というのもいくつかあることを思い出した。