テレビもない、新聞も取っていないという当時の生活は、まあ、慣れればなんてことはないのだが、当然のことながら「えっ、そんなことも知らないのですか？」というように思われることもある。この時の震災は、たまたま家電量販店の店頭のテレビで見たから多少の情報は得ていたのだが、そうでなければ、他人から「大変なことになりましたね〜！」と言われようものなら、「えっ、何がですか？」とでも答えていたに違いない。

　その後の震災に関する情報も、当然のことながら非常に断片的であった。敢えて新聞を買い求めるようなこともしなかった。ただ、さすがにラジカセくらいは持っていたので、ニュースあたりは聞いていたと思うのだが、その辺の記憶は今となっては定かではない。

　さて、一昨日あたりから「阪神・淡路大震災」に関する特集がテレビ番組などで組まれていて、「あれから20年が経つのか…」と感慨深いものがある。そして、言われないと全く分からなかったのだが、同じ年、オウム真理教による「地下鉄サリン事件」が起きている。この2つを見ても、「1995年」というのは一生我々の心に深く刻み込まれ忘れようもない年となったわけだ。

　今年は、我が家も家を建て替えることによって、10点満点の点数で言うと、現状の「0」から「8」くらいにはなると思うのだが、去年の秋口あたりの「よしっ、家を建て替えるぞ！」というほどの勢いはなく、最近は「本当に建て替えるのだろうか…？」と少し他人事のようになりつつある。年内の完成を予定しているのであれば、そろそろ工務店なども決めないといけないのだが、かなり腰が重くなりつつある今日この頃ではある。