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日記 -2015年- 1月

 

1月26日(月) 「2度あることは3度ある。いや、4度ある?!(その2)」

 

 さて、西武新宿方面に向けて歩き始めて4、5分、ちょうどコリアタウンを抜け出すかどうかと言うところであった。前方50mくらいのところで自転車に乗っていた人が転倒したのが目に入ってきた。手足は動かしているのだがなかなか起き上がれないでいた。何人かその人の脇を通る人はいたがみな素通りで助けようとはしないのである。

 どう見ても、起き上がれるような気配はなかったので、新宿方面に向かうのであれば脇道に入っていかなければならなかったのだが、私は「仕方がないな〜」と脇道に入ることなくその人の元に小走りになって駆け寄った。「大丈夫ですか?」と声をかけてみると、もう70を過ぎた感じの年配の男性であった。吐く息から「飲んでいるんだな」というのはすぐに思った。また、かけていたメガネや携帯電話は近くに散乱していたのである。

 私は、散乱していたメガネや携帯電はを拾い、「立てますか?」と声をかけると「立てます!立てます!」と言いながら起き上がろうとはしたのだが、とても自力で立てるような状態ではなかったので、肩を貸して上げて何とか立たせた。すると、脇を通った年配の男性のグループが「いや〜、大丈夫?」と言って、道の真ん中に倒れていた自転車を立てて道の脇に寄せてくれたので助かった。

     私:「大丈夫ですか?」

 年配の男性:「大丈夫!大丈夫!ちょっとフラフラしちゃっただけだから。」

     私:「はい、これ、メガネと携帯電話です。」

 年配の男性:「あ〜、すみませ〜ん。」

     私:「自転車に乗るのはもう無理ですよ。家は遠いんですか?」

 年配の男性:「いや、近いです。少し休んで押して帰りますから…」

 私は「大丈夫かな〜?」と思いながらも、辺りも明るかったので「じゃあ、無理しないで帰ってください」とその場を離れ再び新宿方面に向けて歩き始めたのである。

 そんなことも1週間もするとすっかり頭の中からは消え去っていた。そして、暮れの忘年会シーズンの時期、フィットネスからの帰宅途中のことであった。時間にすると夜の11時は回っていて、その夜はかなり気温も低く、吐く息も白くなり「いや〜、今日は冷えるな〜」と自転車を漕いでいた。後5分もすれば家に着くというところであった。公団住宅の前の歩道を「腹減ったな〜。早く帰ってメシだ!」と思いながら進んでいると、何やら道の真ん中で動く大きな物体が目に入ってきたのである。