さて、このまま同じように細かく書いていくと来月の日記にまでかかってしまいそうなので、ここからはダイジェスト版にする。
2週間ほど前のことである。やはりフィットネスからの帰り道、あと数百メートルで家に着くというところであった。何やら暗闇の中でうごめくものを発見。「まさか?!」と思ったが、またしても年配のヨッパーであった。自転車から降りて近づくと、顔からはけっこう出血をし、ズボンも濡らしているようだった。
家と名前を聞くと、すぐ横の家を指さし「○○です」と言っている。すぐに表札を確認するとまさにそうなのである。私はブザーを鳴らすと30代半ばくらいの女性(おそらく娘さんだと思われる)が出てきたので「どうもここの御主人が前の道で酔っぱらって倒れているようですよ」と伝えると、「あらっ、大変!」と、スリッパを引っかけて外に出てきた。
すぐに確認してもらうと「はい、父です。」というのである。顔からの出血を見て彼女は私に「救急車を呼んだ方が良いでしょうか?」と聞くので、私にはその判断はできなかったので「とりあえず家の中に運びましょう」と答えた。「じゃあ、私も手伝います!」と言ってくれたので、2人で脇を抱えて起き上がらせようとしたのだが、このヨッパーさん、全く力を入れることができなくこれがものすごく重いのである。
私は2人で脇を抱えて起こすのをあきらめ、娘さんに「ちょっと私一人でやりますから」と言ってどいてもらった。そして、一人で背中の方に回り、よく介護士の人が老人をベットから車いすに乗せるときにするように、、腕を両脇の下から胸に回して、その前で指同士を組み合わせた。そしえ、「よいしょ!」という掛け声と同時に自分身体を後ろに少しのけぞるようにして体重もかけると何とか起こすことができたが、思わず「重もて〜!」という声が出てしまった。
そのまま、ゆっくりと門から引きずるように歩いて玄関の中に入ると、最初に応対してくれた女性のお姉さんと思われる人とそのお母さん(つまりヨッパーの奥さん)が心配そうな顔をして玄関のところに立っていた。
「女性の力では重いから運ぶのはかなり大変だろうな〜」と思わないでもなかったが、見ず知らずのおうちで私から「部屋まで運びますから」というのもなんか変だったし、変に警戒されるのもイヤだったので「じゃあ、お願いします」と言ってバトンタッチをした次第である。
一応、「後は大丈夫ですか?」と尋ねると「もちろん、後は私たちでやります。ご迷惑をおかけしました!」との返事だったので、私もすぐにその場を離れた次第である。