我家の問題点は何といっても「耐震性(earthquake-resistance)」にある。増築(extension)は2回ほど行っているが、元々の部分は築50年以上にもなるので大きな地震が起きれば間違いなく倒壊する。それを強く意識せざるを得なかったのがあの東日本大震災である。
私もこの世に生を受けて半世紀は超えているので、それなりに地震は経験しているが、あの大震災前までは「ちょっとくらい揺れてもすぐに止まるので…」くらいの甘い認識(recognition)があった。それまでは、多少大きな地震が起きても家具が倒れたりするなどの被害は全く経験していなかったので「大丈夫、大丈夫」くらいに考えていた。
まあ、あの大震災でも、揺れは大きく長く続いたが、実際には家の中のものが倒れるということはなかった。しかし、今までに経験したことがないような「揺れ」だったし、毎日のように被災地の映像をテレビなどで目にしていたので、さすがに甘い認識を改めざるを得なかった。
が、「すぐに建て替えるぞ!」というわけにもいかなかったので、とりあえずなるべく2階には重いものを置かないようにと、上にあった書籍などは全て1階に下ろした次第である。まあ、それからズルズルと時間が過ぎていったというのが正直なところだ。