まあ、車を運転していてスピード違反(speeding)で捕まって、お巡りさんが切符を切ろうとしているところへ「他にスピードを出している人はたくさんいるじゃないですか！」と訴えるようなことはしたくないのだが、仮に市の方から我家の「建ぺい率」違反で指摘を受けたとしたら、これはもう「我家」だけの問題では済まないわけである。ある程度の築年数がたっている家屋は「ほとんどがそうなのでは」と思えるほどなので、行政の方も黙認状態なのだろう。

　ただ、当然のことながら新築の場合は厳しいようだ。もう10年近く前になると思うのだが、同じ町内で古い家屋を取り壊して新築を建築中のところがあった。毎日のようにその建築中のお宅の前を通っていたので「かなり出来上がってきたな〜」と思っていると、ある日を境にピタッと建築工事がストップしてしまったのである。

　最初は「どうしたんだろう？」くらいに思っていたのだが、そのうち「この家屋は行政の指導により…」（かなり記憶は曖昧）というような文言がかかれた張り紙が玄関のところに張られているのが目に入ってきた。真偽(truth)の方は全く定かではないのだが、家族の者から「誰かが違法建築物だということで市の方にチクったらしい」と聞き「ふ〜ん」くらいに思ったわけである。

　結果的には、しばらくストップしていた工事は再開されたわけだが、それが当初の計画を変更したことによる再開なのか、それとも「他だってやっているじゃないか！」的な強引なものなのかは定かではない。