融点(melting point)とは文字通り「個体(solid)が融ける温度」になるわけだが、「36℃から60℃」とけっこう幅がある。おそらく水素と炭素の比によって異なるのだろう。家にある「白色ワセリン」は指で触るとすぐに融けるので、かなり融点は低いと思われる。
「可燃性(combustibility)」と知って「危ねな〜」などと一瞬思ってしまうのだが、まあ、身の回りにある石油からできているプラスチック類は全て可燃性だし、綿やウールなど石油からできていなくても全て可燃性のものは多いわけだから取り立てて心配する必要もあるまい。引火点が「182℃〜221℃」と聞いてもちょっとピンと来ない。
さて、ウィキペディアの「用途(use)」のところを見ると以下のような記述になっている。
「ワセリンは皮膚表面に油分の膜を張り、角質層の水分蒸発を防ぐことで皮膚の乾燥を防ぐ効果に加え、外的刺激から皮膚を保護するという働きがあることから、鎮痛・消炎・鎮痒の軟膏剤のような医薬品の基剤や、化粧クリームのような化粧品などの基剤として用いられる。また潤滑剤や皮膚の保湿保護剤としても用いられる。」
上記の解説から、日常的に保湿目的で用いられるケースもけっこうあるのかもしれない。