■ もう、縫うしかない!■
さて、ソールとなっているボトムとインナーソールと本体がくっついた形になっているアッパー部分を完全に分離させてしまった靴であるが、最初は、一番安易な方法である「とりあえず接着剤で固定して様子を見るか!」と考えた。しかし、そもそも接着剤で固定していたものが剥がれてしまったわけだし、同じように固定してもすぐに剥がれてしまうのは目に見えていた。よって、「もう、縫うしかない!」と決めたわけだある。
ただ、布を縫うのとは勝手が違う。本体は1種類の合成皮革のようだが、インナーソールは数種類の素材でできているようでかなり硬い。とても普通のちょっと太めの針(needle)が通るような代物ではない、まあ、皮革用のかなり太い針であれば別だろうが…。
そこで、前もって(berorehand)縫う予定のところに穴をあけることにした。キリなども持っているのだが、手っ取り早く電気ドリルを使って穴を開けた次第である。そして、使用した糸も、建築現場などで基礎打ちをする時に用いる頑丈な「水糸」である。おそらく、亡き父親がどこかで拾ってきたのだろう、ところどころ汚れ(dirt/spot)があるし、段ボールの切れ端に無造作に巻いてあったものだ。