先日、NHKスペシャルで「腸内フローラ」という番組を放送し、興味を持って見た次第である。まず、「腸内フローラ」の意味だが、これは腸の中に生息している細菌群のことをいう。「フローラ」とはそもそも「お花畑」を意味する言葉だが、「腸内フローラ」というのは、腸に棲む細菌群がお花畑のように群生している様子を表している。

　

　さて、私たちの腸の中にはどれくらいの細菌がいるかというと

　

　私たちの身体は「約60兆」の細胞で構成されているといわれているので、腸内の細菌はそれよりも多いことになる。そして、最近の科学技術の進歩によって、この腸内フローラが私たちの身体にいろいろな影響を及ぼしていることが分かってきた。

　もちろん、良い影響を及ぼす場合もあれば悪い影響を及ぼす場合もあるわけだが、とりわけ「悪い影響」として、細菌が出す化学物質がいろいろな病気の原因になっていることが分かってきて、医学においてかなり注目を集めている分野なのだそうだ。