さて、腸内細菌が出す物質は、現在、糖尿病、ガン、肥満、そしてアレルギーなど少なくても30の病気に何らかの影響を与えていることが分かってきている。研究が進むにつれて影響を及ぼす病気の数は確実に増えていくはずである。
例えば、バクテロイデスという細菌が出す「短鎖脂肪酸」という物質がある。この物質は、脂肪細胞に働きかけて脂肪の取り込みを抑制し、筋肉の細胞に働きかけて脂肪の燃焼を促進させる。つまり、短鎖脂肪酸がしっかりと働いていれば肥満にはなりにくいのだが、肥満の人の腸内細菌を調べてみるとバクテロイデスの数が少ないことが研究でわかってきている。
番組では、米国のある研究所でのネズミを使った実験を紹介していた。肥満体の人から便を採取し、それをネズミの腸の中に入れるのである。ビフォアー、アフターで全く食事の量や運動量を変えないようにしていても、肥満の人の便を入れられたネズミは太る傾向にあるとのことだ。
何回も実験を繰り返したが結果は同じであったようだ。つまり、腸内細菌が肥満に大いに関係していることが明らかとなったわけである。
■昨日は土曜にしては珍しく、ランジ、腹筋(30`のダンベルを用いたもので、先週は1回も行っていない)、そして60分のランを行うことができた。運動時間は2時間だったのだが、なかなか内容が濃いものであった。そのせいか、今日はちょっと左膝が痛い。歳をとるとこれだからどうしようもない。