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日記 -2015年- 3月

 

3月16日(月) 「腸内フローラ(完)」

 

 ある特定の腸内細菌が出す物質が多かったり少なかったりして病気を起こしているのであれば、「じゃあ、その細菌を増やしたり減らしたりすればよいのでは?!」という考えが当然出てくる。実際にそういう治療法が欧米ではすでに行われているということだ。

 そのうちの一つに「便微生物移植」というものがある。これは、健康な人の便を100倍ほどに希釈して、直接、病気で苦しんでいる人の腸内に入れていくというものである。病気によっては劇的な効果を示す場合があるようで、集中治療室に入っていた患者がこの便微生物移植によって2,3日ですこぶる健康体になった例もあるようだ。

 番組では「ある病気には8割前後の確率で効果を表す」と言っていたので、かなり効果的な治療法だと思われる。それに、おそらく治療費もそれほどかからないに違いない。番組に出てきたある研究者は「腸内フローラの研究は、現在、医学で最も熱い分野です」と言っていたので、これからも研究が一層進み、より病気との関連が明らかにされるに違いない。

 そうなるとだ、「便成金」なる人が出てくる可能性がある。つまり、自分の便を病気の人に移植することによって億万長者になる可能性もあるわけだ。「ぜひ、あなたの便を分けてください!」などとモテモテになってしまうのだ。

 また、ヤフオクあたりに「病気知らずの私の健康的な便」などといって「便」が出品される可能性も否定できない。もちろん、その場合は、研究機関からの「便分析証明書」などが付いて優良な便であることが証明されていなければならないだろう。まあ、「研究機関の証明書付」などと出品されていても、飼っている犬のUnchiあたりを出品する輩も出てくるわけである。そういうのは「世の常」だ。

 さて、これからも腸内フローラの研究がより進み、なかなか効果的な治療法が確率されなかった病気が治癒することを願ってやまないわけである。病気の本当の辛さは本人にしか分からない。私も、腸内微生物の大切さをサイキンひしひしと感じているわけである。お粗末でした…。