まあ、最近ではなく前々からのことなのだが、ふと「父親に似ているな〜」と思うことがあるわけである。もう、この日記でも書いたように、父親は去年の5月に亡くなっているが、生きていようと死んでいようと「やっぱりDNAを受け継いでいるんだな〜」と思ったりする。
まず、トピックスの「発作性上室性頻拍症」で記しているが、父親譲りの先天的な心臓の疾患を抱えていた。いや、厳密に言うと「抱えている」になる。生まれつき心臓にある電気信号を通す回路が普通の人よりも1つ多く、その余分な回路に信号が流れるとき、突然、心拍数が上がるのである。
その症状は時と場所を選ばない。寝て安静にしていても、いきなり心臓がドキドキと激しく鼓動することがある。場合によっては、心拍数が70くらいから一気に160以上に跳ね上がったりする。ひどい時はその心臓の激しい鼓動で上半身が揺れるのが分かる。
そういう状態がどのくらい続くかと言うと、これはもうピンキリで、数秒でピタッと治まる場合もあれば数時間続くこともある。さすがに数時間も続くと気分が悪くなってくる。最近は、発作が出たときに飲んで心拍数を抑える薬があるようだが、ちょっと前はそのような薬は存在しなかった。
よって、その発作を抑えるためには常に薬を服用しなければならなかったが、副作用として「少し運動神経が落ちる」と言われたので、「別に死ぬわけではないし…」と思って服用することはなかった。(事実、この病気は生死にかかわる病気ではない)
また、「時と場所を選ばない」と書いたが、有酸素系の心拍数を高く保つような激しい運動(エアロの上級のクラスなど)を続けた後には決まって発作が数日間続いた。そういうときは、しばらく有酸素系の運動を控えるとまた落ち着くのであった。つまり、「発作が出ると激しい運動を控える」の繰り返しだったのである。