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日記 -2015年- 4月

 

4月29日(水) 「メールをいただいた(その11)」

 

 さて、最後にいわゆるバレエ独特のスタンディングポジションに関して私なりの意見を述べていこうと思う。バレエの基本的なスタンディングポジションとして以下のようなものがある。

 番号がついていて、左から第1、第2、そして第5ポジションとなる。ご覧になって分かるように、いずれも基本的には「股関節の外旋」(つま先を外側に向ける)が基本となっている。

 このポジョションだが、人間の身体の構造としては非常に不自然で、通常はつま先と言うのは前を向いているのが自然でである。その形が筋肉に一番緊張を与えないポジションとなる。他のスポーツには見られない非常に独特なもので、このようなポジョションを取るのはおそらくバレエだけではないだろうか。

 ただ、「そんなのは不自然だ!」などと言っていても始まらない。これがバレエでは「美しい」とされる形なのだから…。そして、厄介なのは、まだスタンディングポジションの時はまだ意識ができるが、足を前後に上げたときも股関節の外旋を維持していないとならない。そうでないとインストラクターから「ほらほら、足がカマ足になっているわよ!上げればいいというものじゃないんだから!」などと言われる始末である。こっちは上げるだけでも大変なのに、とてもつま先の向きにまで意識をもっていくことなど不可能に近いわけだ。

 小さいころからバレエを始めていれば、まったく問題ない動作なのかもしれないが、ある程度の年齢になってから始めると、「股関節の外旋」は誰もが突き当たる大きくて分厚い壁となる。