仁川アジア大会でカメラを盗んだ罪に問われた冨田選手に有罪判決(conviction)が下された。裁判所(court)は、「盗んだ事実は十分認められる」として日本円でおよそ11万円の罰金(fine)の支払いを命じる判決を言い渡した。前々から「変な事件だな〜。一体、真相は何なのだろう?」と思っていたわけである。
■「罪を認めてしまった」というのはわからなくもない ■
仮に彼が自分から盗んでいないとしても、罪を認めてしまったのは分からなくもない。私の記憶違いでなければ、警察で「罪を認めなければ出国できない」と言われているはずである。そうであれば、いくら成人しているとはいえまだ二十歳半ばくらいの若者なので、「本当はやっていないのだけど、このままずっと帰国できなくなってしまうのも困るので…」と考えてしまうことは十分にあり得る。
■ そんな言い訳、誰も信じない! ■
これも私の記憶違いでなければなのだが、冨田選手は「大会の会場で、東南アジア系の男性にバッグに何かを入れられた」と言っているはずである。しかし、それが事実だとしても、何を入れられたかも確認せずに会場を後にし、バスで宿舎に向かい(その間も全く中身を確認せず)、そして宿舎に帰って初めてカメラだと分かったとのことだが、あまりにも不自然な行動以外の何物でもない。
見知らぬ人にバッグの中に何かを入れられれば、当然、「何か変なものじゃないだろうな〜」となるのが普通で、その場で確認ができなくても、その場を去った後で確認するのが当然の行為となる。仮にそれが知人だったとしても「おいおい、あいつ何入れたんだ」となるはずだ。
それが、全く知らない人で、しかも入れられたものが大きなプロ用のカメラだったわけだ。バッグは、入れられる前と入れられた後では比べ物にならないくらい重たくなっているはずである。「何か危ないものが入れられたんじゃないだろうな〜」と疑い、中身をできるだけ早く確認するのが当然で、小学生でもそうするだろう。