コンタクトレンズを選ぶときに「ハードにしようかな、それともソフトにしようかな…」と迷った記憶はない。最初からソフトに決めていたような気がする。理由は、もう今となっては定かではないのだが、おそらく装着感(wearing feeling)からだと思う。
運動時のコンタクトは、やはりメガネに比べるとかなり楽である。特に、かなり汗をかくような有酸素運動では、メガネのように汗によって視界(visibility)が遮られるようなことはない。その反面、ケアは厄介(troublesome)である。メガネのように「汚れたときに軽くふくだけでOK」というわけにはいかない。
よって、一番最初は、ソフトレンズと一緒に、煮沸器、洗浄用、そしてゆすぎ用の液体(あれ〜、何て言ったかな〜)を購入しなければならなかった。そして、毎日、就寝前には洗浄水を使ってコンタクトの汚れを落とし、保存用の液体に浸けて煮沸器で殺菌しなければならなかったのである。
これを毎日のように繰り返し行うのは、私のように「マメ」な人間でないものにはかなりのエネルギーを必要とした。特に「洗浄」は厄介だった。専用の洗浄液を数滴コンタクトの上に垂らし、専用のスポンジの上で指先を使って優しくもんで洗わなければならなかったので、仕事などで疲れていると「今日はパス!」などとなることもときどきあったし、飲み会などがあると、コンタクトをつけながら寝てしまい、翌朝、「やばい!コンタクトをしたまま寝てしまった!」となることもしばしばであった。