フィットネスの勧め 語句解説  

日記 -2015年- 7月

 

7月26日(日) 「ちょうど5年後(その2)」

 

 今回、いろいろと問題になった新国立競技場以外の施設(facility)でも建設費(construction costs)が当初の見積もり額をはるかに超えて問題になっている施設がたくさんある。

 まず、東京都の負担なのだが、オリンピックの誘致時には都の負担額として1,538億円を予定していたが、実際に試算をしてみると4,584億円にまで膨らんでいることが明らかになった。慌てて施設の建設中止や規模の縮小で2,469億円にまで圧縮を試みたが、それでも当初の予定をかなりオーバーしていることになる。以下がその一例となる。

会場名
競技内葉
当初 ⇒ 実際
対 策
1
海の森水上競技場
ボート・カヌー会場
69億 ⇒ 1,038億
規模縮小 491億円
2
アクアティクスセンター
競泳・飛び込みなど
321億 ⇒ 683億
現状維持
3
有明アリーナ
バレーボール会場
177億 ⇒ 404億
現状維持
4
夢の島ユース・プラザ・アリーナ
バスケット
364億 ⇒ 880億
中止
6
若洲オリンピックマリーナ
セーリング
92億 ⇒ 414億
中止

 もう「2倍は当たり前」の世界で、「海の森水上競技場」なんて「もう笑っちゃうしかない」という数字になっている。人件費(labor cost)や円安による輸入資材の高騰があったにしても、いかに当初の見積もりがいい加減であったかがわかる。

 ちょっと話は戻るが、以下の数字はニュースなどで見た人も多いと思うのだが、どうも私たち日本人の間には、後先のことを深く考えず「とにかくお祭りなのだから、豪華なものを作って盛り上げよう」というバブル期の発想が未だに消えていないような気がしてならない。以下は各オリンピックのメイン会場の建設費用と収容人数となる。

開催年
開催都市
建設費用
収容人数
2004年
アテネ
360億円
7.1万人
2008年
北京
380億円
9.1万人
2012年
ロンドン
650億円
8.0万人
2016年
リオ
450億円
7.8万人
2020年
東京
?円
8.0万人

 

■ 昨日はこの夏初めての「日光浴(sunbath)」を決行した。片面15分と言ったところである。とりあえずこまめに焼いていこうとは思っているのだが…。