「シェール(オイル)革命」という言葉が聞かれるようになって2、3年になると思うのだが、 この言葉を聞いたときに私なりにイメージするものとしては
・米国で深い地層からオイルを掘削できる技術が確立された。
・そのためオイルを輸入していた米国は一気に産出国になった。
・日本の商社(trading company)なども掘削事業に乗り出している。
・まだ日本には輸出されていないが、将来的には輸出される可能性は大いにある。
まあ、以上のようなくらいなのだが、間違っている可能性もあるかもしれないのでちょっと調べてみた。
・シェールオイルはシェール層という地層に存在していて、米国の技術革新によりコストを大幅に削減して掘削する技術が確立された。
・アメリカでは、シェール層は国土のほぼ全域に広がり、その埋蔵量は100年分となると言われているが、シェール層はロシア、中国、オーストラリアなどにも広く分布しており、それぞれの国で同じように技術革新が起きれば産油国(oil-producing country)となる可能性は大である。
いろいろと細かく調べているときりがなく、到底、情報量が多くなると私の頭では処理できなくなりそうなのでこの辺で止めておくとしよう。
米国ではこぞって多くの会社がこのシェールオイルの掘削事業に乗り出し、地主が「シェール成金」にもなっているようである。そこに日本の商社も加わったわけだ。一時期は景気もよかったようだが、ここに来て一時期の景気の良さは全くなくなってしまった。掘削事業に乗り出した日本の商社の中には巨額の赤字を出しているところもある。
私が改めて説明する必要もないと思うのだが、その最大の原因は原油(crude oil)価格の低下である。普段、ほとんど車には乗らないのでガソリンの値段を気にすることはないが、暖房用に購入する灯油(kerosene)は「安くなっているな〜」と実感する。
私の勘違いでなければ、去年あたりは(もしかしたら一昨年?)18gで1,800円くらいしていたと思うのだが、最近では1,300円を切る値段で販売車が回っている。去年のニュースだか、一昨年のニュースだか忘れたが、漁業に従事している人が「漁に出ても燃料代の方が高くつのでやってられね〜!」なんて言っていたのがうそのようである。