右がニューヨークの取引所でのスポット価格(1回の取引ごどに成立する価格)になるが、2014年度半ばあたりからの落ち込みが激しいのがよく分かる。もちろん私は専門知識がないので、あまり知ったかぶりをして書くとぼろが出そうなので止めておくが、通常、原油価格が下がると、サウジアラビアやウェートなどの産油国であるオペック(石油輸出国機構:Organization of the Petroleum Exporting Countries)で協議をして減産などの対策を取るはずなのだが、今回は「シェールオイルなどに負けてたまるか!」ということで減産調整をしなかったため現在に至っているわけだ。
ただ、いくら技術革新によって以前よりもコストをかけずにシェールオイルが掘削できるようになったといっても、ここまで原油価格が下がってしまうと、「コスト割れ」を起こすようで、米国での掘削事業の方も以前ほどの勢いは見られなくなっている。