「水で半分に薄めた軽油が100%の軽油と全く変わらない燃焼効率を表す」と聞いただけで「スゲーっ!」と思ってしまうのに、さらにそのエマルジョン燃料を再び水で薄め(water down)ようというのだからぶったまげてしまう。
つまり、「軽油:50%、水:50%」のエマルジョン燃料に同じ量の水を加えて、界面活性剤で再び水増しするというのである。結果的にできたエマルジョン燃料は軽油が25%で水が75%ということになる。
しかもだ、何とこれをさらにエマルジョン化しようというのだから「はーっ!?まあ、やるのはそちらの勝手だけど…」と思わざるを得ない。そして、3回のエマルジョン化を経てできた燃料は
となる。まあ、正確な言い方ではないが「ほとんど水状態」だ。そして、番組ではこれをある検査機関(inspection agency)で燃焼効率を検査してもらったところも放送していたが、「軽油100%とほとんど変わらない」という検査結果がでたのだから、ちょっとにわかには信じがたい内容で、私などは「おいっ、嘘つきは泥棒の始まりだぞ!」と言ってしまいそうである。