フィットネスの勧め 語句解説  

日記 - 2016年 - 3月

 

3月8日(火) 「 はな子(完)」

 

 まあ、私の偏見(prejudice/bias)かもしれないが、「数が多い」ことが良いことかと言うと決してそのようなことはないような気がする。「やっぱり中身だよな〜」と思ってしまうわけである。それは、単に飼育している動物の種類の多さを表すわけではなく、「見せ方」にある。

 そういう意味では、同じような動物園をあっちこっちに作っても面白さに欠ける。まあ、動物が好きな人はそれでも行くのだろうが、究極、「あまり動物は好きではない」と言う人でも「なんか面白そうだから行ってみたい!」と思えるような動物園が必要である。

 会社や個人が運営しているようなところを統合するのはもちろん無理だが、公営のものであれば、もう少し数を減らして集約し、それぞれの地域で「ここでしか見れない」という特徴的な動物園を作ることが求められるのではないだろうか。

 例えば、象が群れで闊歩しているようなところであったり、確か泳ぐのも得意なはずだから泳いでいるのを見せても迫力があるだろう。また、チーターが全速力で目の前を駆け抜けていくのを見るのもワクワクする。アフリカの草原にいるインパラは、ライオンなどに追われると大ジャンプをして逃げるが、そういうところを見せられれば「うォ〜、すげ〜!」と観客から歓声が沸くのは間違いない。

 つまり、究極の飼育方法というのはなるべく自然の状態に近づけることにあるわけだ。そうすれば動物たちも生き生きしてくるし、繁殖させる確率もずっと上がってくるはずである。ただ、かなり広大な敷地は求められるし、そういう施設を建設するにも莫大な費用がかかる。よって、今までの既成概念にとらわれては絶対に無理。

 一つの解決策として企業とタイアップがある。例えば、ゾウ舎であれば、象印マホービンとタイアップすることになる。象の水飲み場は巨大な魔法瓶にすればよい。また、パンだ舎の中には、ちょっとどこが制作したのか分からないのだが、アニメの「カンフーパンダ」や「たれぱんだ」などのグッズを販売してもよいわけだ。最後の手として「ターザン」を登場させてもよい。「ア〜、ア、ア〜、ア、ア、ア、ア〜」(今の若いもんには分からんだろな〜)

 とにかく他にはない個性的なものを作る必要がある。そうでない限り、人口が減少していく日本では入園者(visitor/attendance)もどんどん減っていくだろうし、いくら関係者が「見せるだけではなくて学術的にも貴重(precious)だ!」と訴えても「私たち人間の生活の方が最優先だ」と言われてしまえば、維持していくための予算(budget)だって十分なものは確保できないはずである。

 逆に個性的なものができれば、海外からの観光客も「日本の動物園って、すごく面白いんだって!」ということでどんどん訪れてくれることになる。その数は決してバカにならないはずだ。是非、検討してもらいたいものである。

 さて、長々と書いてしまったが、最後に、「はな子、ガンバっ!」

 P.S. そうそう、「象」と言えば、フィットネス紀行でも象について書いているのでよかったら読んでみてください。かなりの駄文ですが…。