一通り回収するものを確認したご主人に、私は「それで、どのくらいかかりますか？」と尋ねた。

○○企画： そうですね〜。私どもも結局リサイクルはしていないんですよ。つまり、引き取ったものを処分する

　　　　　　のにお金を払っていますので…。

「リサイクルショップ」という看板を掲げて一応店舗らしきものを構えてはいるものの、ご主人が発した「リサイクルはしていない」という言葉を聞いても、なんら驚くこともなく「だって店先に商品を並べているじゃないですか！」などと言う気にはもちろんなれなかった。

○○企画： なるべく良心的な料金でやるように心がけています。お店を構えてやっていますので、信用が一番

　　　　　なんです。信用を無くしてしまっては商売はやっていけませんから…。

　まあ、しごく納得はできる言葉である。そこで私は、ときどきポストに投函される「不用品回収」のチラシを取ってあったのでご主人に見せながら「このチラシの業者よりは安くやってもらいたいんですよ」というと、ご主人は「どれどれ…」と言ってチラシを手に取った。

　チラシの片面には、回収するもにによって細かく料金設定もされていたが、今回は大量に持っていってもらうので一つ一つの料金などを見ていても参考にならなかった。比べたいのはチラシのもう一方の面に記載されている「コース料金」なるもの。そこには「軽トラ積み放題コース」とか「2ｔトラック積み放題コース」などのいくつかのコース料金が記載されていたのである。