「丈夫でメンテナンスが不要」ということで広く普及していた和瓦なのだが、もちろんデメリットもある。それはその重さである。過去に何回か手にしたことがあるが、これがどっしりと重い。「どのくらいの重さがあるのだろう?」とネットで調べてみると、およそ1枚2.6`から2.8`くらいである。
屋根が重ければ、まあ、私が敢えてここで説明するまでもないのだが、地震の時には家屋倒壊の大きな要素(element)となる。特に我家のような50年以上も前に建てられた古い家屋は、ただでさえ耐震基準が緩く、その上、経年劣化で当時の強度(strength)はとても保っているようには思えないので、重い屋根は命取り(fatal?)となりかねない。
今まではあまり気にしたことがないのだが、「いったい屋根全体でどれくらいの重さなのだろう?」と思い、今回、解体前に撮った写真を元にざっと計算してみると、おそらく瓦だけで3t以上の重さになっているはずである。つまり、ちょっとしたセダンタイプの自動車2台分の重さになる。
「よくぞそんない重たい屋根を今まで支えてくれました。本当にご苦労様でした!」と言ってやりたいくらいである。今回、解体に当たって「1枚記念に取っておこう」とも思っていたが、その機会を逸してしまった。瓦だけであればまだまだ使えるのだろうが、もちろんリサイクルなどされることもなく廃棄されてしまうのだろうな〜、きっと…。