アルファー米は、いわゆる「非常食(emergency food)」と呼ばれる範疇に入るもので、前々からその存在には気づいていたのだが、私の記憶違いでなければ、おそらく1度も口にしたことがないと思う。その食べ方はいたって簡単で、熱湯をかけるだけでよいはずだ。ただ、カップ麺のように「3分」というわけにはいかず、20分から25分ほど待たなければならないと思った。
ただ、自分の思い込み(bias/assumption)であまりいい加減な情報を与えるのもなんなので、ちょっとネットで調べてみると、アルファー米を製造・販売している会社のサイトには「アルファ米のもどし方」として以下のような説明文が見受けられる。
「水で60分、お湯で15分、鍋で10分、電子レンジで6分」
一度炊いたお米を乾燥させているので、時間はかかるが、水でも「もどせる」のはとても便利かもしれない。保存も製造してから5年と長く、軽いので持ち運びにも非常に便利で非常食には「もってこい」である。ただ、「水やお湯をかけるだけ」と簡易なだけに私にはとても「おいしい」というものには映らず、「試しに1回食べてみようか!」という気にもならなかったのである。
ちなみに、以下はアルファ米を販売しているサイトの説明文となる。
「アルファ化米(アルファ米)とは、お米の中に含まれるデンプンの状態が糊化しているお米のことです。生米中のデンプンはベータ状態にあり、そのままでは食べることができません。デンプンは、お米を加熱処理(炊飯・蒸す)することにより糊化(こか)=アルファ化します。このアルファ化したデンプンは、再ベータ化しないように急速乾燥(水分率10%以下に)することにより、”アルファ化”の状態を保ち続けます。熱処理後に急速乾燥したお米(アルファ化米)は長期間の保存が可能で、再度熱加工処理をしなくてもお湯か水を加えるだけで柔らかく、おいしく食べることができます。」