さて、脱線が長くなってしまったので話を本題に戻そう。チャリンコに乗っているときに見つけた小銭入れだが、一見してパンパンに膨れていたのでかなり入っているように思えた。私は自転車から降りて「どれどれ…」と拾い上げたのだがかなり軽いのである。
早速、中身を確認したのだが、中に入っていたのは小銭などではなくタバコの吸い殻(cigaret end)であった。つまり、そのビニール製の小銭入れと思われたのはタバコの吸い殻入れだったのである。私は喫煙者ではないのであまり詳しくはないのだが、金属製の円盤型のタバコの吸い殻入れがあるのは何となく認識はしていたが小銭入れと全く形が同じなものを見たのは初めてのような気がした。ただ、よくよく考えてみるとJT(日本たばこ産業株式会社)などのコマーシャルでなどで、吸っていたタバコを今回拾ったのと同じような吸い殻入れに入れていたシーンがあったような気がしないでもない。
さて、ここからが問題である。今回拾ったものだが、「タバコの吸い殻入れ」と分かった時に、まあ、だれもが思うことなのだろうが、「これって、落とし物なのだろうか?」となってしまうわけである。つまり、「捨てていったのでは?」と考えてしまうのは当然の流れである。
「捨てていった」のであれば、それはゴミ以外の何物でもないのでゴミを拾ったことになる。その場合、ほとんどの人が元にあった場所に戻すに違いない。ただ、拾ったものがゴミと分かり、それを元の場所に戻した場合、私には「拾った人がそのゴミを捨てたことになってしまう」ように思えて仕方がないのである。よって、よっぽどのことがない限り持ち帰って自分で処分するようにしている。
それで今回の件だが、元のところに戻さず自分で持ち帰って処分した次第である。もちろん「これはゴミ以外の何物でもない!」という確証はなく、もしかしたら落とし主が「あれ〜、どこに落としちゃっただろう?」と探している可能性もありうる。その場合は、持ち帰ってしまえば犯罪行為(criminal act)となるに違いないが…。
あと、ときどきあるのが、フィットネスを終えて帰宅しようと駐輪場(bicycle parking lot)に停めてある自転車に戻ると、自転車のカゴの中に空き缶や空き瓶、または紙袋などが入れられているのである。明らかに「自分で出したゴミすら片付けられない」ど〜しようもない人間が入れたわけだが、その入れられたゴミを「これ私のじゃないから」といってその場に残して来れば、「あなたが捨てた」と思われても仕方がない行為になってしまう。
そういうときは、鼻歌を歌いながら「ゴミ拾いをして世の中をきれいにするって楽しいな〜」と思うことにしている。「 オレって、何てできた人間だろう!」なんて思っちゃうわけである。もちろん「なんちゃって〜!」だが…。