八王子発6時34分の各駅停車「松本行」に乗るために5時起床の予定を立てていた。いつもは2時から3時に床に着くのだが、「さすがにそれではマズいよな〜」と思って1時には横になった。まあ、十分に予想はしていたのだが、その時間に床に着いても眠れるわけがない。結局、ウトウトしていると、枕もとのデジタル時計の目覚まし音が鳴り始めてしまったわけである。まあ、寝過ごすよりはよい。
金曜日の早朝の始発電車だったわけが、私は、よく長距離を走る電車に見られる進行方向に向かっての1シート2人掛けの対座式の座席になっているとばかり勝手に思っていた。よって、「今度は少しはゆっくりと景色でも眺めながら旅行気分を味わうことができるな〜」とほのかな期待していたのだが、通常の電車?のタイプのシートになっていたのでちょっと意外であった。もちろん、通常のタイプだと景色が楽しめないわけではないが…。
「間もなく当駅発、松本行の普通電車がホームに到着します。危険ですから白線の内側に下がってお待ちください。なお、すでに並ばれてお待ちのお客様がいますので横入りなどしないようよろしくお願いします。」というアナウンスが流れたときには、けっこう並んで待っている人がいたような気がする。
私は一番先頭で待っていたので「座れるだろうか?」などという心配はする必要はなかった。ほどなく電車が到着すると、全く意識していなかったのだが、1番先頭の車両の1番前のドアの前で待っていたことに気が付いた。「間もなくドアが開きますので、順番を守ってご乗車ください」というアナウンスが流れるとすぐにドアが開いたので、キョロキョロなどしないでそのまますぐ目の前にあった1番前(運転席のすぐ後ろ)の2人掛けの座席を確保し、棚に荷物を乗せて「やれやれ」という感じでシートに腰を下ろした次第である。ふとあたりを見回すと、座席は全て埋まってしまっていて、私の乗った車両には10人ほど立っている人もいたくらいであった。
乗客の半分くらいは通勤で利用している人、そして2割ほどは明らかに高校生であった。もう夏休みは始まっていると思うのだが、中には学生服を着ている子もいたし、「これから部活です」という坊主頭の男子高校生の姿も見られた。そして、残りはレジャー目的で利用している人のようで、その姿や荷物から「これから登山です」と言う人はすぐにわかったし、少し大きめの荷物を携え、片手に時刻表などを持っている人は2泊3日あたりの旅行者であったのだろう。
( 写真は乗車した電車が富士見駅に到着したところ。)