ダイビング用のタンクにはかなり高圧の空気(大気圧の200倍程度、場合によっては300倍?)が充填されるので、それなりの耐圧性能(pressure-resistance performance)が求められる。もちろん、販売時にそのような圧力に耐えうるように設計・製造されたものが売られるわけだが、使用中に岩にぶつけたり、あるいは落としたりすることも十分に考えられ、少なからず販売時の耐圧性能は少しずつ低下していく。
そして、万が一、亀裂(crack)でも入っているタンクに高圧のエアーを充填するようなことになれば爆発する可能性も十分に考えられる。「頻発」しているわけではないが、実際にそのような事故が起き死者も出ているし、今年だか去年だか記憶も定かでないが、「タンクへの充填時の爆発で1人死亡」という記事が新聞に載ったような気がする。
よって、そのような事故を防ぐために、タンクは3年から5年ごとに内部検査(inside inspection)が義務付けられている。いわゆる、車で言う「車検」みたいなものである。私の場合、購入してから2年間くらいは使用しているが、3年目くらいからは全く使用していないので、購入後の検査というものは1回も受けたことがない。
ずっと、屋内で保管していたので、もしかしたら使用しなくなってからかなりの年月が経つが、検査を受ければ合格したかもしれない。しかし、仮に合格をしてエアーを最充填したとしても使用する予定は全くないので、さすがに引っ越しに合わせて「もう使わないな〜」という感じで他の家具などと一緒に処分した次第である。
まあ、ダイビングに関してはいつか再開したいと考えている。高校時代からの夢であった小笠原にも死ぬ前に1度行ってみたいし、もう一度、石垣や西表島の海を潜ってみたいと思っている。海のきれいな島に行ったときに、ダイビングができるのとできないのではやはりきれいな海を楽しめる度合が違ってくるのは確実である。おそらくその夢が叶うのは70歳を過ぎてからのことになると思うので、そのためにも「身体を鍛えておかなければな〜」と考えているわけである。