「カセットボンベはカセットコンロに使用するもの」という認識しかない人にとっては、ミカン箱に目一杯詰めたボンベが2箱もあれば、「なんでカセットコンロなど滅多に使うことがないのにあんなに集めるのだろう?何かの時は危ないじゃあないか!」としか思わないわけである。
まあ、確かに火事でも起きれば爆発するのは確実で、「その時は勢いよく燃えるだろうな〜」という不安が無きにしも非ずである。ただ、私の場合は、「何かあったら危ない」という気持ちよりも「何かの時には助かる」という気持ちの方が常に勝っていたので、「少し処分したら」という家族の少し呆れたような呼びかけも「絶対にしないから!」と無視続けてきた。
しかし、その家族の知人が「被災した人たちのために送りたいので…」と来た時には、「そう来たか!」という感じであった。「これは「いざ」と言う時のもので余っているわけではないので」と手ぶらで返すわけにもいかなかったので、「全部は無理だけど半分なら…」ということでミカン箱1箱分を渡した次第である。「やられた!」という感じであった。
しばらくは「また家が新しくなったら買い貯めていくとするか」と思っていたのだが、ホームセンターなどに行って安く売られたりすると、どうしても気になって仕方がない。そして、気が付くと買い物かごの中に、2、3ケース入っていたりして「あれっ、一体だれが入れたんだろう?」などとなってしまうわけである。
ということで「また少しずつ貯まり始めています」状態の今日この頃で、新居に住むときには「丈夫なプラスチックの箱に入れて、完全防水をして庭に埋めておこうかな〜」と本気で考えている。そうすれば「何かの時には危ない」などと言われることはない。これからも「備えあれば患いなし」を実践していこうと考えている。
■「備えあれば患いなし」の英訳を調べてみたのだが、どうもいろいろとあるようだ。
・Providing is preventing.(直訳:供給することが予防である)
・Lay up for (/against) a rainy day.(雨天に備えて蓄えよ)
・Better safe than sorry.(後で後悔するより最初から安全でいるほうがよい)
・Hope for the best, but prepare for the worst.(最善を願いながら、最悪に備えよ)
・You can never be too prepared.(準備をし過ぎるということはまずない)