学生時代、サークル活動で少し山登りをしていたことがあった。日帰りであれば、埼玉県の秩父山地や神奈川県の丹沢山地、また、泊まりとなれば、山梨県と長野県にまたがる八ヶ岳や南や中央アルプスにも行ったものである。
サークル活動だったので常に多くの仲間と行動を共にした。辛い登りのときも、雨が降りしきるときも合羽を着ながら黙々と歩くことができたのも仲間がいたからである。また、夏合宿などでは、テントで3泊くらいした後に山を下りて旅館などに泊まり、打ち上げでどんちゃん騒ぎをして楽しんだ。ただ、個人で山登りをするほどのめり込むまでには至らなかった。その理由は2点ほどある。
その1)高度順応 (altitude accommodation)
どうも、高度順応が苦手であった。毎回ではないが、2,500mを超える山では頂上 (top/summit) で頭痛に悩まされたり、気分が悪くなることもしばしばあった。そのようなときは頂上に着いても辛いだけで、他の人たちが「ヤッター!」と喜んでいる中、一人で「気分悪い〜」と横になっていた。