昨日のはなしの続きみたいになってしまうのだが、東京に向かう電車の中、おそらく大月からだと思うのだが、「日本人ではなさそうだな?」と思われる若いアベックが乗り込んできた。年齢は20代前半と言ったところで、背の高い男性はそれほど大きくはないキャリーバッグを引いていた。
実は、大月から東京方面に行くのに乗り込む乗客はぐっと増える。というのも、JRの大月駅では富士急大月線に接続することができので、大月駅は富士観光の中継点 (relay point) となっているからである。この日は、土曜日と言うこともあり「おそらく富士山への観光の帰りなのかな…」と思われる人たちがたくさん乗り込んで座席もほぼ埋まっていった。
さて、そのアベックだが、2人一緒に腰掛けられるシートを探しているようであったが見つからなかったようで、「仕方がない…」という感じで私が座っている座席の方に向かってきた。その時、私は1シート2人掛けで対面式の座席の窓側のシートに座していて、斜め向かいにもう一人乗客が座っていた。つまり、4つの座席を対角線 (diagonal) に2人が座っていたことになる。よって、そのアベックが座る分の座席はあるのだが、必然的に対角線に座る形になる。
私は、そのアベックが並んで座れるように一つ前の席に移動して「ここに座れば」とジェスチャーで示してあげると、男性の方が「Thank you!」と言って腰を下ろした。