フィットネスの勧め 語句解説

日記 - 2017年 - 10月

 

10月6日(金) 「 無事に着けただろうか?(完) 」

 

 私の前に座った中国人のアベックの行先が京都だと分かったので、「今日、新幹線で京都に行くの?」とつたない英語でたずねると、女性の方がうなずいている。よって、「それだったら、やはりこの電車は新宿までしか行かないので、新宿で乗り換えて東京駅から新幹線に乗るといい」と伝えると、女性はしばらくスマホをいじり再び私に画面を見せてきた。

 そこには京都までの行き方が示されていて、よくよく見ると「 大月 → 八王子 → 新横浜 → 京都」という行き方になっていた。そして、もう一度チケットを確認すると、チケットにも同じ駅名が印字されているのである。

 私はあまり鉄道には詳しくないのだが、おそらくそのチケットでも東京に出て新幹線を利用しても問題はないと思うが、どちらの方が早く京都に着くのかは全く分からなかった。よって、とても「東京から新幹線に乗っても大丈夫だよ!」と言う気にはとてもなれず「次の立川で降りて八王子に戻るといい」と伝えると納得した様子であった。 

 そして、電車はすぐに立川に到着したので私も一緒に下車をした次第である。私は同じホームで中央線の快速電車に乗ればよかったのだが、そのアベックが少しでもスムーズに京都に着くことができるように、「ついて来て」と下り線が来るホームに導いてやった。

 下り線のホームに着くと電光掲示板に「18:31高尾行」とあったので、私は指を差して「この電車に乗って八王子で降りて横浜線に乗り換えるといい」とアドバイスし「じゃあ、気を付けて」と別れると「Thank you, thank you!」とお礼を言ってくれた。

 おそらく、スムーズに移動できたとしても目的地の京都に着くのは10時を過ぎていることだろう。そして、そこから宿に移動しなければならないので「無事に着けただろうか?」という感じがしないでもない。何泊の予定で来ているのかは分からないが、良い思い出を残してもらいたいものである。

 去年のデータだと思うが、中国人の海外旅行の行先で最も人気があるのがタイで、日本は2位となっている。しばらく韓国が2位だったが、THAAD(終末高高度防衛ミサイル)問題で中国からの旅行者は激減した形になった。

 そして聞くところによると、日本への団体旅行へも少し規制がかけられているようだが(「日本だけ」ということではないと思うのだが…)個人旅行が増え、結果として中国からの訪日客増の要因になっているようである。せっかく選んできてくれているので、「楽しい思い出をつくって帰国してもらいたい」と切に思っている今日この頃である。