日帰りの山行では昼食にはお弁当を用意するが、テント泊の泊りがけとなると、昼は弁当にしても夕食はいくつかのグループに分かれて作ることになる。そのとき、必ずご飯は飯ごうで炊く。この炊き方の出来不出来で夕食の質が決まったりする。
お湯を足すだけのアルファ米なるものも当時はあったが、そのようなものを食した経験は一度もなく、全員米を持参した。そして、なるべく食事にかける手間を省くように、山行に持っていく米は、自宅で一度研いで乾燥させて持って行ったものである。そうすれば、キャンプ場では後は水を入れるだけで炊くことができる。そう、当時は「無洗米」(wash-free rice) なるものは存在しなかった。