去年、隣の市で仮住まい生活をしていた時のことである。いつものように、仮住まいに一番近いスーパーに買い物に行き、「今日はカレーにするか!」とカレーコーナーを物色していると「LEE 辛さ×10倍」なるレトルトのカレーを偶然に発見してしまった。今までに目にしたことがないパッケージである。そこで「ちょっと買ってみるか!」と1箱を買い物かごに入れた。
気持ち「辛いな〜」と思いながら食することになるのだが、脳の味覚中枢 (taste center)を適度に刺激し (stimulate)、額に汗が出てくる。まさに私が探し求めていた刺激であった。もうそれ以来、他のレトルトのカレーを買う気にはなれなかった。
また、ある日、いつものようにスーパーに行きカレーコーナーをのぞくと、お気に入りの「LEE 辛さ×10倍」は売り切れ (sold out) となっていた。「な〜んだ、売り切れか!」と思っていると、目立たないところにいた「LEE 辛さ×20倍」が「代わりに私はどうですか?」と声をかけてきた。よって、「まあ、いいか!」と1箱を買い物かごに入れた次第である。
しかし、さすがに「20倍」は私には辛すぎた。ヒーヒー言いながら何とか完食はしたが、「辛さを楽しむ」をはるかに飛び越えてしまってしまった。調べてみると「30倍」なるものもあるようだが、そんなものを食べるのは「拷問 (torture) 」に近いような気がする。